更新日:2016/03/05
セネガルで国際ワークショップを開催します。
テーマ「現代アフリカの子どもの生育環境を考える」(“Des vies d’enfants en Afrique”)
日時:2016年3月14日、15日
開催地:サンルイ(セネガル)
会場:ガストン・ベルジェ大学
使用言語:フランス語
参加料:無料
事前申込:不要(どなたでも参加できます)
企画:清水貴夫・溝口大助・ベノワ・アザール・シルヴァン・ラコー
主催:総合地球環境学研究所・日本学術振興会ナイロビ研究連絡センター
共催:ガストン・ベルジェ大学、フランス社会科学高等研究院(EHESS)、フランス国立研究センター(CNRS)、愛知県立大学、フランス国立開発研究所(IRD)、フランス東アフリカ研究所(IFRA)
問い合わせ先:溝口大助・上村知春(jsps1@africaonline.co.ke)
目的:本企画は、国連総会採決「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を念頭に、TICAD6の「ナイロビ宣言」への提言に向けて、これまでの知見を国内外の研究者、アフリカ人研究者と共有し、現代アフリカの子ども研究のプラットフォームの構築を目指すことにある。
概要:2015年9月国連総会にて「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採決され、2030年までの世界的な開発目標が示された。同国連総会にて同アジェンダに沿ってスピーチを行った安倍総理は「脆弱な人々の保護と能力強化(保健、教育支援分野の新政策を含む)を力説し、2016年8月のTICAD6にむけ政策提言している。それゆえ現在アフリカにおける教育分野の国際貢献は日本の国際援助において喫緊の課題である。それにも関わらず、日本における「アフリカの子ども」に関する目立った学術研究は存在しなかった。あえていえば、件の学術研究は、本企画のメンバーでもある2010年亀井(愛知県立大学)の著作を待たなければならず、それまではNGO等開発支援機関によるレポートが主たる情報源であった。そのため日本における「アフリカの子ども」研究は学術的に皆無と言ってよかった。
そこで、2011年には亀井ら研究者とアフリカ日本協議会(斎藤龍一郎事務局長)らNGO関係者を加え、「アフリカ子ども学」研究会が立ち上がった。この研究会の問題意識は主に、①アフリカの子どもに付与された(主にネガティブな)イメージからいかに解放させるか、②多様な環境に置かれるアフリカの子どもを学ぶことにより、日本で語られる「子ども」のあり方に照射する、2点にある。その後、国際民族学人類学連合中間研究大会(2012@ブバネスワール)、日本アフリカ学会(2013@東京大学)、高等マネッジメント研究所との共催研究会(2013@ダカール)、国際民族学人類学連合年次大会(2014@幕張)、日本子ども学会招待講演(2014@白百合大学)等、大小内外の学会での研究発表を行ってきた。
またフランス国立科学研究センターのベノワ・アザールに代表される、アフリカ人若年層を対象としたフランス人アフリカ研究者とともに共同研究を続けてきた。
本シンポジウムは、Service Sociale International、フランス国立科学研究センター、チエス大学の研究者、セネガル共和国高等教育・科学省大臣を招聘し、討議することを通じて、現代アフリカの子ども研究のプラットフォームの構築を目指す。