更新日:2016/03/30
2016年3月21日に、ケニア共和国キスムのインペリアルホテルにて、長崎大学水産学部およびケニア国立海洋水産研究所との共催で、ジョイントセミナーを開催しました。
長崎大学水産学部は、平成25年度より、ケニア国立海洋水産研究所と共同で、「ビクトリア湖の環境保全と水産業振興のための集学的アプローチ」と題して、「アジア・アフリカ学術基盤形成型」の研究拠点形成事業(日本学術振興会)を実施し、確実に成果を上げてきました。この日本学術振興会研究拠点形成事業におけるより具体的な成果としては、(1)持続的な漁業・養殖業展開の基盤となるビクトリア湖の生態系と環境の保全・修復技術の研究実施、(2)生物資源利用の持続性確保のための漁業技術の改善および新規技術の導入、(3)養殖技術の高度化とその基盤となる生物学的技法の確立、(4)水産食品の高付加価値化のための研究開発などがあげられます。
セミナーでは、本年度が最終年となる本研究交流の集大成として、事業の成果と課題が報告されたほか、今後の連携強化について討議されました。「我が国と世界各国の研究教育拠点機関をつなぐ持続的な協力関係を確立」し、水産分野において「世界的水準または地域における中核的な研究交流拠点の構築」をする共同研究の意義が再確認されました。