更新日:2012/05/29
日本でも一部メディアで報道されていますので、すでにご存知の方も多いと思いますが、5月28日の13:00過ぎ、昼休みどきのナイロビ市街の中心部、Moi AvenueのAssanands Houseという建物(Mt. Kenya大学Naiorbi分校の隣)で爆発事件が起こりました。これで昨年度後半以降に報じられた都市部での爆発事件は6件目となります。
同日付けの日刊紙Dairy Nationによれば、30人がけが、4人が重傷。29日付け同紙では国立ケニヤッタ病院にはこの件で30人のけが人が運び込まれたということです。まだ死者が出たという話は聞きませんが、当時街にいた人の話では、爆破されたガラスの破片で負傷した人も複数出ているようすで、周囲は退避した人びとと野次馬とで騒然とした状態だったとのこと。これが爆弾によるものなのか、別の原因によるものなのかは、5月28日時点では不明とされていました(電気系統の事故との説もありました)。29日現在、ケニア警察はこれを爆発物による人為的なもの、しかも簡易爆弾(IED)を使用したものと判断しています。
昨年(2011年)10月から今年(2012年)5月末現在までに報じられた都市部での爆発事件は6件目となります(5件はナイロビ、1件はモンバサ)。多くが爆弾(手榴弾)による「テロ」だとされ、首謀者として特定の団体「アル・シャバブ」に強い容疑がかけられています(アル・シャバブ自身もケニア攻撃への意志を表明していることが報道されています)が、こうした事件が政治的なプロパガンダに利用されている可能性もあり、事実の詳細は不明です。今回のものも含めたこれまで6件の爆発事件の概要は以下のとおりです。
今回の爆発の現場Assanands Houseはナイロビ市街中心部のMoi Avenue 沿いにある、服飾店や電気用品店などおおくの商店が集合した建物(地階のみ)。ナイロビ滞在時に、どう注意すれば爆発事故を避けられるかを指南するのはたいへん難しいですが、特段の用事のないときには市街や人の大ぜい集まる場所にいることを極力避ける、ということがひとつのポイントかと思います。また、こうした事件のあとには現場は退避する人びとや野次馬で騒然となりますから、付近には近寄らないのが賢明です。混乱に乗じた二次犯罪、そして流血状況となった場合には感染症による二次被害の可能性も考えられます。ナイロビ滞在中にはじゅうぶんな注意を払われることを呼びかけます。
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追記:
外務省海外安全ホームページ掲載のスポット情報も随時参照してください。→ こちら