更新日:2009/12/09
本日、国際腐敗防止の日で、ケニアでも催しが行われるようです。
当地で暮らしていると、汚職防止の啓発活動実施にも汚職が絡んでいるのかしら、と思ってしまいます。ただ、近頃は確かに汚職が減っているのかもしれません。空港の出入国で賄賂を求められたという話は最近聞きませんし、当地で生まれた娘の出生証明書も、賄賂なしで受け取れました。一方で、当センターの法人登録には多少手間取りました。時と場合によって、汚職の「流行り」があるのかもしれません。これから年末休暇が近付いてきますが、カネの要るこの季節、汚職も増えると現地職員は言っております。
小生の着任以来、水不足が続いていましたが、今回の小雨季を経て水事情は多少改善したようです。当センターへの水供給は、数ヶ月前に比べて安定してきました。この数日は晴れて暑い日が続き、雨の日が続くこともあった先月と比べると、雨季もそろそろ終わりに近付いていると感じられます。昨日の新聞によると、エルニーニョによる大雨が警告されていた割には、降水量が少なかったとのこと。地域によっては依然として旱魃が続いており、今回の雨季もあと数週間ほどで終わるだろうという見通しが出ています。ただ、ケニア気象庁の予報は一般的に全くあてになりません。
日本では予算の仕分けが大きな話題になっているようですが、当センターもその余波を受け、来年度以降の予算が大幅に削減されるという連絡がありました。経費を切り詰めるため、センター車を現在の2台態勢から1台にする方向で考えております。今後、利用者の皆様には多少の不便をお掛けするかもしれません。何かご意見があれば、どうぞ忌憚なくお知らせ下さいませ。しかし、当センターの予算削減ぐらいなら構いませんが、今回の仕分けで日本の科学技術研究が停滞しないか、事情がよく分からない身でありながら心配しております。
当センターでは11月に在留邦人を対象としたセミナー「マラリア撲滅は可能か」を開催致しました。多数のご参加、ありがとうございました。また、講師の金子明カロリンスカ研究所准教授には、突然の依頼にもかかわらずセミナー開催をご快諾いただき、また非常に分かりやすく楽しい講演を行って下さり、このような場で大変恐縮ですが、深くお礼申し上げる次第です。また先日の12月4日には、長崎大学ケニア拠点との合同セミナー「顧みられない感染症の今」を開催致しました。嶋田雅曉教授ほか長崎大学の皆様、また参加者の皆様、どうもありがとうございました。