夕暮れ

更新日:2011/04/20

今日も夕方5時を過ぎ、いつもと同じように昼の職員は帰り、夜警が勤務を開始しようとしています。

ここ数日のナイロビ市内は、昨日物価高騰に抗議する小規模なデモがあったものの、イースター休暇を控えて渋滞が緩和し、落ち着いた様子を見せています。今日も何事もなかったかのようにナイロビは夕方を迎えていますが、小生にとっては区切りの日となりました。本日をもって書類上は小生の学振ナイロビ駐在員としての任期が終了し、明日白石壮一郎新センター長の任期が始まります。小生はしばらく残務整理、業務引き継ぎのためにナイロビに滞在し、5月中旬頃に一家で帰国する予定です。

この2年間、皆さまのご協力で様々な催しを開催することができました。いつも強調することですが、当センターは訪問研究者の支援を使命の一つとして存在しているとともに、訪問研究者のご支援なくしては何も行うことができません。駐在経験のある研究者はみな同じ気持ちをお持ちだと思いますが、2年間一人で勤務していると、当センターに深い愛着がわいてきます。アフリカにかかわる研究者の皆様方には、今後とも遠慮なく当センターを活用していただき、ますます当センターをにぎやかな場所にしていただきたいと思います。

小生が在任中、現地職員は2人が退職しました。うち一人は運転手であったため、ただ今運転手を試験雇用中で、新規採用の可否を検討中です。先の「センター長雑記」で触れたジャンボに続き、ジュニアも3月31日に亡くなり、番犬は2匹のみになりました。白石新センター長と相談の上、1匹の補充を検討いたします。

私事では、着任早々、日本から連れてきた我が家の柴犬がジャンボに咬み殺されるという惨劇に見舞われましたが、その後2人の娘の誕生に恵まれました。研究者の中には、我が家の家事や子守まで手伝ってくださった方もいらっしゃいました。これら研究者に加え、現地在留邦人、ケニア人の方々皆さまのご協力があってこそ、一家全員楽しく二年間のナイロビ生活を送ることができました。改めて個別にお礼を申し上げますが、まずこの場を借りて感謝いたします。ありがとうございました。

当センター退任後の小生は、長崎大学博士課程に戻り、博士論文執筆に専念する予定です。できれば1年程度で目途をつけ、次の人生設計に取り掛かりたいと考えております。帰国後もナイロビで出会った皆様方には引き続きお世話になると思います。まずはアフリカ学会での再会を楽しみに致します。

学振ナイロビの益々の発展を祈りつつ、小生最後のセンター長雑記を終わらせていただきます。

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