更新日:2011/01/11
第164回学振ナイロビセミナー兼第二回ケニア在住日本人対象勉強会
【日時】 1月16日(火)午後2時より
【場所】 日本学術振興会ナイロビ研究連絡センター
【講師】 森口岳氏(一橋大学博士課程)
【使用言語】 日本語
【演題】 ウガンダでの開発と政治の関係
【講演内容】 2006年にウガンダのムセベニ大統領は、憲法改正を行って大統領の任期制限を取り払い、自らの三選を果たしました。そして、2011年2月の四選目に向け、野党との圧倒的な資金差と国庫による公共施策を武器にして、当選はほぼ確実と見られています。
そうした選挙戦の中では、海外からの莫大な開発援助資金は常に政治的に利用される可能性があります。報告者の森口さんは博士論文のためにウガンダ、カンパラのスラムの調査を行う一方、2008年~2010年まで、日本大使館にて草の根・人間の安全保障無償資金協力外部委嘱員として勤務していました。草の根無償は、文字通り草の根の団体や地方自治体の活動を支援するものです。これが、地方の政治家たちに極力利用されないよう、細心の注意をもって仕事に臨んだ経験を通して、開発援助と政治の関係について、みなさんと考えてみたいと思います。